コーヒーの花は白い。コーヒーの実は赤い。
たとえば、そんなこともコーヒータイムを楽しくするエッセンス。
身体にいいワケ、もっとおいしく飲むためのマナー、知ることもまた、コーヒーをもっと豊かにする秘訣。

コーヒーの栽培

正式名称は「コーヒーノキ」

コーヒーの栽培は、コーヒー・ベルトと呼ばれる、赤道を中心に南北25度の地域で行われています。アカネ科の常緑樹で、和名は「コーヒーノキ」といいます。野生のままで放置しておくと10mくらいまで成長しますが、農園では収穫がしやすいように1.5~2mほどに剪定されていることが多いです。

コーヒーの木は2~3年で一人前

発芽した苗は、3ヵ月ほどで1本ずつビニールポットへ移植、その後、農園の苗床を経て、雨期を待ってコーヒー農園に移植されます。施肥や防虫、除草など、細やかな手入れを受けながら、2~3年かけて一人前に育ちます。

純白で香り高いコーヒーの花

コーヒーは発芽後、ジャスミンのような芳香をはなつ、白くて清楚な花を咲かせます。花は、3日ほどで散り、緑色の楕円状の細長い球形の果実を結びます。7~9ヵ月後、真っ赤に熟したコーヒーの実が収穫の時期を迎える頃、季節は乾燥期を迎えています。

コーヒー・チェリーの収穫

コーヒーの実は、赤く熟すとサクランボのようになることから「コーヒー・チェリー」と呼ばれます。一般的にコーヒー栽培は、山岳地帯の傾斜地が多い為、手摘みでの収穫が大半ですが、ブラジル等は、広大な台地で栽培されている事から、機械を使って収穫する方法があります。

コーヒー豆は2個1組

表面の固い外果皮と果肉(パルプ)を除くと、さらに内果皮に包まれた種子(コーヒーの生豆)があります。生豆には薄い皮膜(シルバースキン)に包まれたペアの平豆(フラット・ビーン)が入っています。中には丸豆が1個の場合もあり、これはピーベリーと呼ばれています。

コーヒーの精選加工

選別

鑑定

コーヒーの焙煎と粉砕

コーヒーの種類とブレンド

ブレンドの楽しさ

ブレンドのルール

まず、ベースとなる豆を決めます。酸味系ならコロンビアといった具合がおすすめです。これに、特徴の ある香りや味わいを持つ豆、独特の個性を持つ豆などを加えていきます。焙煎度が近いものを使ったほうが、バランスがよくなります。また、配合する種類は多くても4種類程度、普通は2、3種類を使います。

酸味の多い豆モカ、コロンビア、グァテマラ、キリマンジェロ、ジンバブエ、コスタリカ、ケニア
甘味の多い豆モカ、コロンビア、グァテマラ、メキシコ、ブルーマウンテン、ケニア
中性的な味の豆ブラジル、サルバドル、ホンジュラス、キューバ
苦みの強い豆ジャワロブスタ、マンデリン

気軽に楽しむブレンドの例

酸味を楽しむ

コロンビア:40%、ブラジル:30%、モカ:30%(焙煎度合:中煎り)

苦みを楽しむ

ブラジル:40%、ジャワロブスタ:20%、コロンビア:20%、モカ:20%(焙煎度合:深煎り)

甘みを楽しむ

コロンビア:30%、ブラジル:30%、メキシコ:20%、モカ:20%(焙煎度合:中煎り)

コーヒーは熱や湿気を嫌います。日のあたらない風通しの良い場所で保存してください。

(夏場は密封容器に入れて冷蔵庫で保存してください。しかし、長時間冷蔵庫に入れておくと、使う時に結露のおそれがありますのでご注意ください。)